小竹薮広場
古城公園の最も北の隅にあり、本丸に次ぐ広場です。中央の標高は15.7mで、中央は芝生公園で、樹木は周辺部に多く植えられ、三の丸に通じる一角に梅林があります。なお、小竹薮の南西部から池の端に通じる切り通し断面から、昭和28年5月縄文式土器の破片が出土し、小竹薮遺跡として知られています。
タカオカコシノヒガン
古城公園はさくら名所100選として全国に誇れる桜の名所です。園内には18種約1,800本の桜がありますが、特筆したいのは「越の彼岸桜」です。この桜の由来は築城後砺波郡太田村の宗右衛門が地元の山の美しい桜を献上したことに始まります。 昭和4年(1929)京都大学の小泉教授が北陸特有の新品種として「越の彼岸桜」と命名しました。昭和30年(1955)道路整備により桜馬場から小竹薮に移植され、その子孫が育っているものです。これには加茂善治氏(高岡市)の「芽継ぎ」による指導助言の功績があります。 近年富山中央植物園の大原技師らの調査研究で全国の「越の彼岸桜」には4つのタイプがあり、小竹薮の「越の彼岸桜」の中に一般に普及している品種より花びらが丸く波打って咲く新品種であることが判明しました。 平成20年(2008)大原技師は小竹薮に育つ桜のうち、他と違う新品種を「タカオカコシノヒガン」と命名し学会に発表、大きな関心を呼びました。「タカオカコシノヒガン」には新しい名札がかけられています。