石垣
本丸と二の丸を結ぶ土橋の両側に見られる石垣は、築城当時からの貴重な遺構です。石の積み方は「野面積み(のづらづみ)」と言われ、石の間にすき間があり不揃いな石や割石を巧みに積み上げています。江戸初期の特徴がよくみられます。石の数は池の端側は約920個、内濠側は約850個あり、石工が付けた目印だと考えられる「φ」、「田」、「+」などの符号(刻印)があり、60種以上が認められています。
石は雨晴の岩崎石、氷見の小境石、虻が島石、早見川の花崗岩など各地から集められたようです。石垣は築城時どの程度作られていたか定かではありませんが、明治になってから庄川の堤防工事や公共工事などに取り外し使われていたようです。
平成15年(2003)庄川支流和田川河床からその石の一部が発見されています。